言われたことはやりたくないくせに
僕は、1年前までマッククルーだった。
2年くらい勤めて、やめた。
マックでのバイトを始めて、1人の社員さんと僕は出会った。まぁ、わりと仕事が出来ない人だった(らしい。僕も仕事が出来ないので、他人が仕事出来る人がどうかなんて分からない。)
以前は警察官だったらしいけど、教育に興味を持ってマックに転職したと言っていた。教育に興味があるならマックではない気もするけど、その社員さんはもちろん僕よりも年上。僕よりもはるかに多くの経験を積んで、マックに来たのだから、その決断にきっと間違いはないのだろう。でも、そのときの僕は「マジかよ」の感情しか感じなかった。
その社員さんが、僕に勧めてきた「7つの習慣」という本がある。休憩ルームで「マジかよ」が言ってきた自己啓発本はこれっぽっちも読む気にならなかった。
まぁ、読まなくてもその社員さんは、「7つの習慣」で得た知識について、僕に良く語ってくれた。だから、読む必要もなかった。
ただその知識、聞いても「ふーん」としか思わなくて、「何してんだろうな、この人は。」と思っている間に、その社員はマックから愛知の工場へと転職をした。「マジかよ」と思った。
僕は、来年4月から就職する。内定先からの課題図書という宿題がでた。その課題図書が、まさかの「7つの習慣」だった。
ここ最近、毎日読んでる。というか読まなくてはいけないのだが。でも、これが意外と面白い。為になってる感じする。
あのとき、社員さんが言っていたことと、全く同じ言葉が並べられているその本は、なぜか2年の時を経てパワーアップしてるように感じられた。
知識は人を通して教えられると、やりたい(その知識を活かしたい)と思えないのに、本を読むと自分だけが理解したような気になって急に知識として取り入れたくなる。
なんと不思議。言われたことを聞いていた方が楽なのになー。